Sunablog

東京のベンチャーで働く20代の戯言

社会人生活1年目を振り返って

いつもどんな書き出しだったのかを忘れるくらいまでには、
久しぶりにブログを書きます。

今回は表題の通り、社会人1年目が終わり、
後輩たちを迎えた2年目の身として、改めて1年目どんなことを学んだのかを振り返ってみるブログにしてみたいと思います。

ほんとに1年しか経ってないの?と疑いたくなるくらい、めちゃくちゃ濃ゆかったこの1年間。正直言語化するのもめんどくさくなるくらいに、たくさんの苦しみと、学びと、楽しさがあった1年間でした。

自分の振り返り、学び定着のため、そしてこのブログを読んでくれるこれから社会人になる後輩、苦しみながらも今後より良く社会人生活を送りたいと思っている同世代に対して、おんなじ立場から何も盛っていないそのままの経験を言語化していきたいと思います。 

それでは、お暇なときにしばし駄文にお付き合いください!

 

 

  1. 学び点①:自分の特性に対する自覚と再発見
  2. 学び点②:PDCA基礎
  3. 学び点③:組織で戦う意味
  4. 学び点④:持論の域を出る大切さ
  5. 改善点①:セルフコントロール
  6. 改善点②:もっと攻められる
  7. 改善点③:自分ひとりでやる、という意識
  8. 今後のキャリアについて
  9. 1年目で感じた課題感(雑記)
  10. まとめ

 

学び点①:自分の特性に対する自覚と再発見

入社をして、大きな組織の中で働くことによって強く感じたのは特にこのことだったと思います。僕が入社した会社は全体で400人程度、所属する事業部は100名程度から今も毎月のように社員が増えているような組織です。
事業内容としてはSEOを中心とした、クライアントのマーケコンサル、そのフロント部分、いわゆるお客さんとの折衝をする既存営業の役割でスタートしました。

ここまで大きな組織に属して仕事をした経験は全くなかった中で、一緒に入社した同期、先輩方と連携し合いながら仕事しまくりな1年間の中で自分の強み、弱みを強く実感する日々でした。

 

そもそも、圧倒的に感覚派の人間で「ロジックに弱い」という漠然とした弱みを自身に感じていた中で、その部分が強いと定評のある会社を選びました。
わかってはいましたが、仕事の進捗はかなりズタボロ。

 

最初の研修期間は特に、同期と並んで一斉にスタート、嫌でも周りと自分との進捗の差が見える状況で、比べても何のプラスにもならないことを知りながら意識してしまうという結構しんどい日々。

 

何とか乗り切り現場配属。お客さんとのやり取りで分からないことばかりの中でもなんとかキャッチアップし、わからないことは先輩に聞きまくり、どうやったらお客さんのサービスを多くの人に知ってもらえるか、ひねり出しては先輩にFBされ、お客さんの反応が微妙であればどうやったら改善されるか考え、当て続ける。

 

こういう日々の中で、自身の入社前のロジック関連のスキルが乏しいことは本当にはっきりくっきり正しかったことがわかりました。
細かい計画、物ごとの因果を構造的に理解したり、それまでのノウハウを体系化するなど、現状ある程度できるようになっていますが、まだまだ改善半ばです。

 

逆に自身の強みも鮮明になりました。
冒頭記載していたように元々、ノンバーバルな、感覚的なことが得意な自分は、
お客さんの、表情・雰囲気の変化でなんとなく今提案したこと微妙だったなとか検討がついたり、社内でのコミュニケーションでも何か改善しないとまずい雰囲気など、人よりも察して問題が起こっていそうと捉えられることはしばしばありました。

小学生のころから、仲間外れになっている友達を見ると、何かをしてあげたくなって、ガンダムかなんかの図鑑を片手にそのこと「俺これ好きなんだよね~、お前は?」みたいなケアを自主的にやるくらい、周りのことを気にしいな男の子でした(笑)

弱みにもなって、周りを本能的に気にしてしまうがゆえに、当人は思ってもいないのに、お客さんへのもう一押しの質問ができていなかったり、チームでやっているはずなのに、自分の職域外のことまで手を出してキャパ死するなど、まあ、自分の特性に振り回された1年間だったかなと思います。


このような形で、自分の弱みと強み、双方を意識的に振り返り改善、活かし続けられたのはかなりデカい経験だったなと思います。
今後独立して、うまくいかない時、なんとなく進んではいるんだけど爆発的な成果が出ていないと感じる時、自分ひとりではできないデカいことをやらないといけない時の仲間集めをする際など、いろんな場面で活きることだと思います。
あと、1点ここすごい重要なんですが、これらの気付きは自分一人では絶対できないです。周囲の同期、チームの皆さん、メンター、事業部の上司、ありとあらゆる方々に指摘、FBをしてもらって気付けてきた事柄です。

新卒時代、一人残らず絶対経験する、先輩たちの時間をとってはいけないのではないか病は発症した後に、自覚的に少しずつ排除し、どんどん聞きに行きましょう。
急に自分から行くのは難しいと思うので、FBの時間で15分くださいと時間を事前に抑えればよいです。時間を抑えると自己保存的に自分も準備をしてから臨むので、結果的に自身と相手からのFB双方の気づきを得ることができます。

 

学び点②:PDCA基礎

これは所属した事業部がSEOサービスを提供する事業部だったこともプラスに働きました。そもそも新卒も何も関係なく、PDCAをしながら自身、自分の仕事、事業部の課題に向き合います。
僕が所属している事業部で提供しているSEOサービスは、まさに提供価値に質の高いPDCAを前提としたサービス提供という要素が内包されているので、バリバリに鍛えられます。
お客さんのサイト目的・ゴール(KGI)から逆算し、訪問者を1年後にどれくらいにもっていきたいから、そのための毎月のKPIを定め、それをどう達成するかを推進する仕事です。
達成・未達の要因を分析し、次に活かす。自然とこれをやる、やらないと死ぬ環境だったので、新卒でまだまだビジネス基礎力のなかった自分にとっては最高の環境でした。
自分が考える目標に対してのプランと、より細分化した進め方をプロジェクト責任者に壁打ちをし、FBされ、改善して持っていく、この繰り返しはまさにスポーツで言う体幹を鍛える筋トレのような感じでした。

基本うまくいかない(責任者的にGOODな水準までいかない)ので普通にきつかったです。(笑)

こういった事業部特有の状況に加えて、
自身の職能(役割に対しての職務能力)をいつまでにどれくらいレベルアップさせるのかも自分で立て、メンターと共に磨き上げるという、自分の内側に向かったプロジェクトも同時に走らせます。

メンターなど他者に壁打ちすることもできますが、
改善対象が他でもない自分自身なのでひたすらに自分と向き合います。
ここでも自分のどの能力をいつまでにどうやって上げるのか?(Plan)をし、
実際に計画した事項を実行(Do)、結果どうだったか?(Check)、それを受けての改善・アクション策定(Action)のこの流れをどれだけ高速でまわすのか。

ここでもめちゃくちゃ鍛えられたと思いますし、これからが本番、ってくらい今後重要になってくる自分と向き合う事象です。

 

学び点③:組織で戦う意味

これは学び①の部分でも少し内容は出ていますが、
組織で戦う意味が無数にあることを気づけたこと、ここもかなりデカかったように思います。
組織の意味なんて、そりゃたくさんあるでしょ、と思われる方もいると思いますが、僕自身デカい組織に所属したことは皆無だったので、組織にどんな効能があるのか、全く知りませんでした。

組織と言ってもいろんなものがあると思いますが、前述している僕の所属している事業部規模、そして、各プロジェクトに対して、複数の役割を持っている人が関わっているという前提で考えて頂けるといいかもしれません。

この前提での組織で戦う意味は、まさに「頼る」ことができること、だと思います。

僕の組織でのサービス提供形態(組織形態)は、
明確に分析をする人、お客さんとの折衝をする人で分かれている形で、それぞれの専門性を出し切り、サービス価値つくる形態なのですが、

本当に自分にできないことを、組んでいる方にやってもらわないと何も成立しない状態に置かれているので、「頼る」ことができない=サービス価値がお粗末なものになる、ということを意味しています。

これまでの経験上だと、なんでもオールマイティにこなすこと=正義な感覚だったので、本当の意味での頼るを体験していませんでした。ここの常識が覆ったことが本当に大きかったです。

そして「頼る」は頼るでも、そのままこれをお願いします、で終わりではなく、
自分の役割を十分に果たしつくして、あとは任せた、、!の状態で頼れるかが重要でした。僕の職種の場合は、お客さんの顕在・洗剤のニーズを探り、それを正しく社内の分析を行うメンバーに伝えること、ここで少しでのお客さんの意図とズレていたり曲解をしてしまうと、何の価値もないアウトプットになってしまいます。

チームでそれぞれの持ち場のプロフェッショナルを出し切り、その先に本当に価値のあるものが生まれることを身をもって体感しました。

 

学び点④:持論の域を出る大切さ

僕自身、学生時代からあれこれと考えるのが好きで、いわゆる、こうしたい!という思想チックなものがありました。
そして現場に配属され、お客さんとのコミュニケーションを取り始めたときも自分のそれまでの経験の中で、このようにすればうまくいく、という感覚的なものがありました。これがまさに僕の場合の持論でした。
自分の乏しい感覚や、自分の観点で都合よく解釈した持論は、通用するときはあれど、ほとんど汎用性がなく、再現性もない。打率はものすごく低いものになります。

 

これら持論の域を出て、アベレージ高く質の高い仕事をするには、
これだけは押さえておかないといけないビジネス知識、教養、先輩方が共通して言っている事柄をいかに早く、質高く吸収するかが重要です。(道半ばで絶賛取り組み中です)

 

お世話になった先輩から、
最低限この持論から出る勉強をしていないことを見ぬかれ、指摘されたときは本当に答えましたが、ぐうの音もでないほど正しく、自分のこれまでのスタンスを見返す機会になりました。

「感覚を信じすぎて客観性を無くして持論の域を出ない人は、誰もついてこないよ」

 

改善点①:セルフコントロール

ここからは今後の改善点。
まず、ここに尽きるな、というところ「セルフコントロール力」
1年間で人取りの業務を経験させてもらい、要領がある程度つかめてきました。
出力する先がわかってきたこの段で重要になってくるのは、いかにムラ無く自分の本来の出力(アウトプットの質)を出せるか、ということです。

僕自身、かなりムラっ気がある方で、めちゃくちゃいい出来の時とそうでない時の差が激しいこと、これが課題です。

いい仕事ができる時と、そうでもない出来で終わってしまう時と、発動条件のイメージはあるので、ここを整理して仕事に活かすだけですが、たぶんこれがめちゃくちゃ難しいだろうな、、と思ってます。

メンタル的なコントロールは前提で、どんなタイプの人とはうまくいきやすく、どのタイプなら自分の強みを発揮しにくいなど、この1年間で蓄積しているものがあるのでしっかり生かして改善を測ります。

 

多分どの業種、どの役職の方にも、一通りの仕事を覚えた次の段階としてこのセルフコントロールは必須になってくるのだと思います。

 

改善点②:もっと攻められる

これを改善点としてあげる理由は単純明快で、あれだけやってやるぞ!と思っていた1年前の春先の自分からして今の自分の出力、成果を見たときに物足りなさを感じるのだろうなと直感的に思うためです。
新人賞は逃す、自分で思っていた、同期の中でもぶっちぎり、2年目の初めには後輩のメンターもやって、というような理想はなしえなかったからです。単純にそれだけです。

マンスリーでの賞はいただけたり、少しずつできる範囲の広がりを着実に実感しつつある今ですが、自分に対してこんなもんじゃないだろうという感情が湧いているし、過去の自分からしてもなにやってんだとなると思うので、やるしかない。

ただ、おそらく1年前の自分だったら業務量を増やそう、スタンスを改めようとか、定性的なことをおもっていたはずですが、
1年間やってわかるのはこういうふわっとした意気込みはまじでなんもやんない、なんか終わったという結果に終わること。

あれだけやる気に満ちていたのに、アクションを具体できめなかった、遂行時のリスクとなりうるポイントのリカバリーを考えていなかったために、

・そもそも計画ができていなくてできなかった
・計画はしていたが、途中で〇×が起こり時間を割けなかった
などさんざん経験してきました。

ここでは詳細は書きませんが、いかに必要なところに必要な分だけ時間と工数を投下し、自分が一番出したい出力を出せるか、ここをやりきる2年目にします。

 

改善点③:自分ひとりでやる、という意識

これは学んだ点③の組織の意味のパートに記載したところと矛盾してきそうですが、そうではありません。
組織でやる、チームでやる、バディとやるとなった時、
良い状態のときは本当に相方に全体重を預け合って、お互いのプロフェッショナルを発揮しつくすということだと思います。
ただ、悪い方向に行く例として、相方に甘えるということ、これが起こってしまいがちなのも事実で、実際に僕も結果的にそうなってしまっていた、なりかけていたことがたくさんありました。

自分がスケジュールを切り、お客さんへのアウトプットの期日を調整すべきなとこをやり切れておらず、相方に迷惑をかけたり、
いつもすぐにアウトプットを出してくれていた相方だったからこそ、そこに安心し、甘えていたのです。こういったことをやってしまっては独立して、自分の持ち場をしっかり守れる人間にはなりません。
ましてや、自身で会社をやり事業をやる段になったら、全く使えない自分となってしまいます。
まずは、甘えず自分のプロフェッショナルを出し切る、そして、
自分ひとりでやっても何とかできる(そうあっては不健全だが)状態に自分をもっていっておくこと。これさえできれば、リスクヘッジかつ、自身の中に余裕ができ、質の高い出力が出せるはずだと思っています。

 

今後のキャリアについて

当たり前ですが、今勤めている会社での仕事を全うし、一片の公開もない状態までやりつくしたいと思っています。ここで中途半端になるくらいだったらその先も中途半端だ、くらいの気概で、これからも走ります。

その後は、暫定ではありますが、最終は故郷の島根へ戻り、
自身の会社で人を幸せにする事業を作り、大きくしていきたいです。
島根県、という日本の中で人口ワースト2位の土地柄、若者も寄り付かない、
給与も高くない、魅力的なキャリアパス/モデルがないというイメージがついて回っていますが、そのイメージを打ち消すような会社を作りたい、という夢があります。

事業内容は、両親が主フィールドにしている高齢者福祉か、なにかは定まっていませんが、確率的にはそれが高い、というくらいの感じです。
ここはそこまでこだわりはないですが、以下に人のウェルビーイングに関われるか、というのに関心があり、そこを突き詰めていきたいという思いがあります。

 

まとめ

最後らへんは疲れて、まじめな感想文みたいな文調になってしまいましたが、書いた内容は間違いなく今現在の自分の中で思うことです。
とにもかくにも、夢中で走り切った1年目、たくさんの方々の支えがあり、
多くのことを血肉にできた1年でした。2年目もやり抜く、そして、用意された機会ではなく、自分で機会を作り成長し、そして組織・社会に小さいことから波及させる2年目にしたいと思います!

ここに書いてあることが、
入社2カ月目くらいの新入社員、また、今後就職して右も左もわからない中に突入していく方々の参考になれば嬉しいです!

 

また、全く別でU-Noteというメディアさんに取り上げて頂いた記事もありますので、よかったら読んでみてください。

u-note.me