Sunablog

東京のベンチャーで働く20代の戯言

新卒から5年間お世話になった会社で得られた「一生モノの学び」

2026年4月27日
ついに、新卒からお世話になった株式会社Speeeを退職します。
丸5年と1か月弱、社内・社外(お客さん)含め、
本当にたくさんの方に、超濃ゆく、たくさんの角度から学びを頂きました。

 

前回退職と次の挑戦について投稿をしましたが、
(対象のブログは以下です)
https://sunapong.hatenablog.com/entry/2026/03/15/163318
そこでは書ききれなかったSpeeeでの経験・学びを、
今回の投稿で全部吐き出し切りたいと思います。
本当にこの会社を新卒の会社として選んでよかった。
振り返ると一点の曇りもなく思います。

 

▼目次=======================
・はじめに
・Speeeでの学び
 ①社会人としての基本スタンス
 ②プロジェクトに対するオーナーシップ
 ③自己管理
 ④マネジメント
・今後について
・おわりに
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▼この記事のサマリ=================

◯Speeeでの5年間を総括
新卒入社から丸5年、SEOコンサルとして駆け抜けた日々と、退職にあたって「一点の曇りもない」と言い切れる背景。

◯プロフェッショナルとしての4つの学び
「動かせるレバーに集中する」思考法や、心身を壊さず戦い続けるための「無理はするが、無茶はしない」自己管理術など、現場で磨いた一生モノの武器。

◯「顧客の会社に入社したかのように」
当初は避けていたコンサル職。葛藤の末に辿り着いた、事業主としてのオーナーシップの在り方。

◯故郷・島根へ
東京で培った知見を携え、家業である介護食品メーカーでの活躍の決意表明。

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❏はじめに

まずはじめに、僕がSpeeeに入社した経緯から振り返ります。

Speeeは、祖業であるSEOコンサルティング事業を軸とした【DXコンサルティング】と、
不動産・リフォーム・介護など、業界性質上DXが進みづらい産業に対して多岐に渡るサービスを提供している【レガシー産業DX】。
更に、国際送金ソリューション、ブロックチェーン技術を活用した金融領域に対しての事業である【金融DX】。
多岐にわたる事業展開をしています。

※上記あくまで僕自身の認識を記載しているまでなので、
 正しい・最新の情報は会社のHPに記載があります。
 https://speee.jp/service/

僕が入社した2021年には、現在の半分くらいの次行数だったと記憶しています。この5年で1つの業界で成功したケースや、知見を活用して横展開をし続けています。
まさにビジョンのひとつとして掲げている
「事業を開発する、という事業。」を地で行っている会社かなと。

 

---
21年、大学在学中起業をした経験もあり、
自信たっぷり、意気揚々と就活をしていました。
最終的には、地元島根県に戻り両親の介護食会社の後継ぎをすることを考えていたので、「介護食」→レガシー産業→Speeeといった感じで、「レガシーな産業・領域に対してサービス展開をしている会社で研鑽を積みたい」という思いでSpeeeを選択。

しかし入社日に発表されたのは、
"SEO事業部"。え!まったくちゃうところに配属になってしまった。
そんな新卒生活のスタートでした。
その事業部では、お客様向き合いをするコンサル職としての配属でした。
今振り返るとほんとに今の事業部・今の職種で良かったなと。
そこから5年間、当初の配属された事業部・職種一筋で、Speee生活を送りました。
(もちろんレガシー産業DXの方でも良かったと思いますが)


次の章で、この5年間の学びを深ぼります。

 

 

❏Speeeでの学び

まあほんとに濃ゆい5年間。
挙げたいポイントはいくらでもあるのですが、
その中で特に残っているのは以下の4つです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①社会人としての基本スタンス
②プロジェクトに対するオーナーシップ
③自己管理
④マネジメント
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①社会人としての基本スタンス

これは「ホウレンソウ」とか「結論ファースト」とか
そういう表面的な話ではなく、社会人として働く上での「技術」です。

●自分自身が動かせるレバーに集中する

僕が所属していた事業
部内では、「で、結局動かせるレバーどこなん?」という会話が多く聞こえてきます。
これ何を言っているかというと、
様々課題がある中で、こちら側で"コントロールできる"課題はどこなのか?
コントロールできない(外的な要因で、考えてもしゃあない)ことは除外して、
自分たちが集中しその動き次第で"変えていける"ことはどこなのか?
それを聞いてます。

この考え方、本当によくて、
マーケティング、SEOのプロジェクトをお客さんと進めている時
本当に多くの課題が発生します。(発生もするし既存でも存在している)

右見ても左見ても、解決した方が良い課題だらけ、
すべてを同時に解決していかなければ、、、そんな思いに駆られそうになる時
引き戻してくれるのがこの考え方だったなと思います。

大学生時代、ストア派哲学を学ぶのにはまっていたのですが、
その考え方に少しにています。(ストアはどっちかというと自己の感情コントロールに寄ってますが)
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ストア派(ストイック)の考え方は、「自分でコントロールできること(自分の思考・行動)」と「できないこと(外部の出来事・他人の評価)」を明確に分け、前者にのみ集中して不動心(アパテイア)を目指す実践的な哲学です。
 ※「ストア派哲学 考え方」検索画面・AIO引用
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この考え方は一生もの。
厳しい状況になればなるほど、真価を発揮する
この会社で学んだ、手に入れることのできた武器です。


●現状に満足せず改善し続け、やり抜く完遂スタンス・胆力

Speeeのカルチャー(行動指針)には以下があります。
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Execution
プロフェッショナルは実行にこだわる。成否の分かれ道は、シンプルに完遂力に依存している。

変化を楽しむ
激しく変わりゆく環境下で更なる成長を果たせるのは、企業成長につながる変化を楽しみ、また、それを主体的に起こす人材である。
 ※SpeeeHP抜粋:https://speee.jp/about/speee-style/
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大学時代から変化することに対して恐れは全くなかったし、
やると決めていたことは完遂しているつもりでした。
ただ、ここでの仕事でそれを数段ステップアップをさせることができた気がします。

お客さんも満足しているし、
ご契約も続けていただけているし、
成果も出ている。

 

こんな状況だったら基本
「維持」「保守」に走るはず。

ではなく、そこからもう一歩踏み込んでどうやったらもっと良い状態にできるのか、を、
楽しんで次に進んでいる場面を多く見ました。
見たしそれにつられて、自分もやっていたなと。
もちろん、うまくいってそれをさらに、
とか、そんな状況ではないプロジェクトも多くありましたが、
そういった課題山積の状況下からの改善も含め、改善し続ける胆力を学ぶことができたのかなと思います。

 

②プロジェクトに対するオーナーシップ

●相手を想像すること、顧客の会社に入社したかのように

「新卒でコンサルはやめておけ」
DeNA創業者の南場さんが、自身の著書の中で起業・経営を志す人へ向けたメッセージとして綴られていました。
コンサル=クライアント企業の事業を前進させる、事業を客観視することのできる価値ある職種ではあるが、
「財務・人事含め、本当の意味で事業に対してのオーナーシップを取れるのか?」という点では、事業経営とそもそも土俵が違い、大きな違いがあると。
南場さん自身が、新卒でマッキンゼーに入っていた中でそれ言っているなんだから、相当な理由があって言ってるんやろなと、当時就活生であった僕はとらえました。

 

それもあって、戦略コンサル・総合コンサル、当時少しづつ就職先として王道となりつつあった「コンサル企業」への就職は避けていました。(そもそもコンサル行けるような能力があったのかは不明ですが笑)

 

そんな中で前述の「はじめに」で記載をしていた通り、
レガシーDXをやりたいと思っていた中で
意図せず、メイン分野がSEOながら「コンサル」職種に配属されるわけです。

 

置かれた場所で咲こう。
逆にこの職種でファーストキャリアを歩むことをチャンスに変えようと必死でした。

最初の方は、スタンス的なところよりは覚えることがたくさん。
もちろんマーケティングは未経験だったので、インプット。
大学生のころ、学生団体の立ち上げや、起業もしてテレアポ、契約までの営業・クロージング、
一通りやっていたことから、ある程度弁がたつと思いながらやった顧客とのミーティングロープレは惨敗。人にものを伝えるというビジネスマンとしての基礎的な部分を徹底的に練習しました。

一通り自分1人でできるようになり、
顧客に対しても恥ずかしくないパフォーマンスを発揮できるようになったのは
新卒入社から丸々2年たったころ。同期の中でも遅い方でした。

この時の職種では、複数階層のプレイヤーランク制を敷いており、
1人前として認められるランクになる間際の上長との面談の時、
「どんなコンサルタントになりたいかを考えて、言語化してこい」

 

このタイミングで、
改めて南場さんの言葉、そして自分自身のこの2年間の振り返り、
そして今後自分がなっていきたい姿を想像しながら言語化しました。

その時出てきたのが
「顧客の会社に入社したかのように」
顧客担当者、顧客のサービスのエンドユーザーを誰よりも想像し、
顧客より、顧客のサービスを語れるようなコンサルになれたのなら、
文句ないでしょと。

そんな言語化をしていたのを覚えています。
結果的に、その後もたくさん苦労しましたが、
野津さんにお願いしたい。本当に幸せなことにそう言っていただけるようにもなりました。
このオーナーシップのあり方は、
次の会社で文字通り事業を引っ張っていく立場として、
そして、自分自身が経営をする立場になった時の根底のスタンスとして大切にしていきたいと思います。


●自ら考え、関係者を包み、先導する

少し補足として。
顧客よりも顧客サービスを語れる状態。
スタンスとして表すにはこれなのですが、
ただ語れるだけではプロジェクト・事業は前に進めることができません。

それを行動。日々のミーティングと、社内社外への一つひとつの依頼の中にも、
染み込ませていかなければいけません。

その観点で
「自ら考え、関係者を包み、先導する」このイメージが重要だと思います。
プロジェクト・事業を前に進めるにあたって、
日々課題が発生します。その課題に対して、自分はどうしたいか?を問う。

どうしてもクライアントワークだと、
先方の〇〇部長がどう言うか?先方の役員会でどう決議されるか。
その考えにあわせてしまいがちです。

 

一定、相手が何を考えているのか、懸念しているのかはもちろん考えることは重要ですが、
そんなのは当たり前にやって、
「自分はどうしたいのか?」「絶対こうすべきだ」と言うオリジナルな考えを持つこと。
これが正しいか間違っているかは正直どうでも良くて、
それだけ「迫力」を持って言い切れるまで、情報を収集し、熟考し、人に壁打ちをして、再度考えを構築して、、、、と言うそのプロセスが非常に重要だと思います。

 

それがあれば、
一緒にプロジェクトを進めている人たちを「包み込むことができる」。
悪い表現だと「掌握できる」とか言えますが、一緒に成功まで進めている人たちをコントロールしているかのようなので、表現としては使いたくないです。
関係者を包んで一緒に力強く上に押し上げていくイメージ。

「顧客の企業に入社したかのように」オーナーシップを持ち、
「自ら考え、関係者を包むように」日々のミーティングでの議論、アクションをしていく。
これがこの5年間で身につけてきた感覚ですし、
これからも仕事において大切にしていきたい考え方です。

③自己管理

●無理はするが、無茶はしない

僕はプロ野球が大好き(ドラゴンズファンです)で、
良く「活躍する選手はどんな選手か」を考えるのですが、
僕としては「ケガをしない選手」だと思っています。

打撃・守備・走塁の能力なんてものは、
プロの世界に入ってきているわけなので皆一定持っているわけで。
その中で長く活躍し、殿堂入りなんてするくらいの偉業を成し遂げている選手は皆、「ケガ」をしていません。
メジャーで活躍している大谷翔平なんて、
皆当たり前に毎日、ピッチャーバッター両方で活躍しているニュースを見たり、
23年・24年・25年の3年連続のMVPになっている姿を目撃しているわけですが、
あんなの本当に意味わからないです。タフすぎます。
それだけ「ケガ」をせずに、恒常的に高いパフォーマンスを発揮できているから、あんなにすごいんです。

話が逸れてしまいましたが、舞台が違えどビジネスマンにも同じ事が言えると思っています。
この5年間、僕も大変な日は何度とありました。
身体的にも、精神的にも辛い期間は絶対にどんな人でも定期的にあると思います。

どの中で思っていたのは、
一定この好不調の波は来るものであるという割り切りと、
その前提で「無理はするが、無茶はしない」ようにしよう、と言うことです。

「無理」と「無茶」って同じことちゃうの?と言う感じですが、
結構意味としては違って
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・「無理」
能力やリソース(時間・お金・人手)を超えており、実現が難しい状態。努力すれば達成できる可能性がある、あるいは多少の負荷で成長につながる「挑戦」の要素を含む。
・「無茶」
理屈や順序を無視した、道理に合わない・度を越した状態。成功の見込みがなく、破綻や損害につながる「行き過ぎた行為」。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんですって。

 

無理は手が届きそうで届かないものを、なんとか自分の努力で掴もうとして、
その過程が成長につながる。
無茶は、努力とかそう言う問題じゃないくらい遠いものを掴もうとしたり、
自分の状態を無視して、行き過ぎた要求を自分に課してしまうことです。

スポーツ選手に例えると、
腕骨折しているのに、マウンドに立ち続けピッチングし続ける。
みたいな話です。

でも意外とビジネスマンって、
自分の精神面がほぼ骨折しているみたいな状態の時に、
そのまま仕事をし続けてしまうってことあると思います。
これをしてしまうと、好不調の、不調の期間が長くなってしまったり、
悪い時には休職とか、退職してしまうことにつながります。
(スポーツマンで言えばこれがケガです)

それをしないためにも、
適切に自分の状態を客観視して、毎日振り返りをして、
自分のノートに考えや悩みをとめどなく書き記し、整理をします。
自分でできない状態の時もあるでしょう。
そんな時は、信頼できる同期や上司に話を聞いてもらい、吐き出させてもらう。

スタンスが良い人ほど
この作業を怠って、ケガをしてしまう。もったいない人を結構見てきました。
「無理はするが、無茶しない」って結構大事だと思います。

④マネジメント

最後の学びとして、僕がSpeee生活の最後のテーマとして掲げた「マネジメント」について書かせてください。
はじめに言っておきますが、この5年間でははっきり言って完成しませんでした。
胸を張って、俺はマネジメントができるぜ!なんて言えません。
これからも学んで、大成させなければいけないテーマのひとつだと思っていますので、
お手柔らかに見ていただけると嬉しいです。

●理想を掲げ続けること・朝令暮改を恐れない

「マネジメントは、理想を掲げ、その定量・定性の具体的な状態を達成するために、
 メンバーの活躍の支援をすること」
こんな感じで考えていました。
マネジメントはたったの1年しかできなかったのですが、
その中で思ったこととして、上記の定義はまあそう。大体あってると思いながら、
初めのころと圧倒的に違っているのは「理想を掲げる」の中身です。

当初は1つ理想を掲げたら、それを曲げない。
初志貫徹で、それしか言わない。メンバーもそれに向かって変わらずに突き進む。
なんてことを考えていました。
その方が格好良いですし、くるくる方針がコロコロ変わるマネージャーの元でなんか、
仕事したくないじゃないですか。

でも実際にやってみると、
目まぐるしく事業部の状態や、メンバーのコンディションが変わります。
やってきたことが、あ、これ違うかもなんてことも起こります。
本当に初志貫徹は正しいのか。葛藤がありました。

そこで一定、自分の中でもスタンスとしてこれで良いのではと腹落ちしたのは
「理想は掲げるが、改善し続ける」
そして「変更した場合は背景を伝え、チームの中での経験として積み重ねる、蓄積をする」
と言うことです。

一番ダメなのは、
一度「これが理想だよ!」と言っておきながら、それが放置されること。
二番目にダメなのは、
「これが理想だよ!」言ったものを、「変更する」が、
何も背景を言わないこと。

だと現時点では思っています。
放置されると、メンバーみんなが意識しなくなり意味ないものになります。
意味ないものになるだけであればいいのですが、
あれ言っていたのに、全然チームに反映されていない、など
逆に言い訳の対象、士気を下げるマイナスな要素として残ってしまいます。

変更したのに説明がなされないと言うことは、
メンバーが変更内容を理解せずに前のまま進めてしまい、
出力がバラバラの方向に向かってしまいます。
あとはシンプルに、「え、それ知らなかったんだけど」と、
自分が大切にされていないと言う負の感情にもつながり、モチベが低下します。

まだまだマネジメントを身につけられたとは思っていませんが、
・理想を掲げ続けること
・変更すべき時がきたら、朝令暮改を恐れずに更新をし、
 背景をしっかりと説明すること
これが一丁目一番地で大事だと思います。

❏今後について

「島根に戻り、両親の介護食品メーカーに入社」します。
島根の会社ですが、商圏は全国。
まずはこの商圏内でのシェアを伸ばすことをミッションに必死こいて仕事します。
・モルツウェル株式会社:https://morzwell.co.jp
・サービスLP:https://morzwell.co.jp/lp/rakumori/

なぜその選択なのかのこれまでの意思決定の背景、
経緯は別記事に記載をしています。
https://sunapong.hatenablog.com/entry/2026/03/15/163318

まだまだ詰めの段階ですし、
今回の記事は、新卒での会社の学びを中心に記載をしているので、
簡単にでした。また入社半年後記など投稿できればと思います。

 

❏おわりに

 

この5年間の学びを綴りました。
正直、入社した当初は、もっとすんなり活躍して、
3年くらいで経営にも触れるくらいの人材になってやるぞと息巻いていましたが、
まーじでそんな簡単なものではなかったですね笑

社会の洗礼を浴びに浴びまくった5年間でしたし、
辛い日々の方が多かったと思います。
それでも、退職する今なんの後悔もありません。

 

この素晴らしい日々を支えてくれたのは、
まさにこの会社の素晴らしい上司の皆さん、同期メンバー、
同じチームで時を共にしてくれたメンバーでした。

結局事業は人とセット。
この人たちがいてくれなかったら、僕は2年目あたりで壊れていたと思います笑
本当に環境と人に恵まれた幸せな5年間でした。

 

一旦Speee人としての時間は終わってしまいますが、
これからは自分がやらなきゃ誰かやると。
そう思える分野に、自分の命を燃やし、明日が楽しみで仕方がない人を増やすことに奔走します。
あ、なんか頑張ってんやんと、
関わってくださった方々のお耳に届くよう、精進します。

本当にありがとうございました。