こんにちは。
東京ではまた暑い日が戻ってきたと思ったら、台風が近づいてきてまた涼しくなりました。
気温の高低差があるので、体調に気をつけてくださいね。
僕もこれから怒涛の企画ラッシュがあるので、体調崩すわけにはいかない!
万全を期します。
今回のテーマは『「非日常」の力』です。
つい先日、1ヶ月前にふと思いついた企画をしてきました。
始まりのツイート。
6月終わり頃、そろそろ夏だなあと思った時、
サマーウォーズの親戚のみんなが集まって、ガヤガヤやっているあの風景が頭に浮かびました。
僕の島根のおばあちゃん家でも、毎年、親戚のおばさん・おじさんが集まって、
みんなでガヤガヤしてました。
子供の頃、夏といえばその風景で、いとこも来て、みんなで楽しくおしゃべり。
中学・高校になってからも、親戚のおじちゃんに進路相談。
みんな真剣に僕の悩みや、考えについて聞いてくれました。アドバイスしてくれました。
不思議と日常で家で母や父に相談するよりも、すごい自分のことを考えられたし、相談できてたし、それに何より楽しかったなあと。
でも大学生になってからは、
親戚のおばさん・おじさんもみんな年をとって
ガヤガヤすることはなくなりました。
僕も僕で、東京の生活が忙しくて、なかなか帰れなかったり。
自分の中の夏が最近は訪れてなかったなと考えると少し悲しい気持ちになりました。
そんなことを思っている中で、
先輩に「小田原でなんかやんね?古民家あっからさ!」
その瞬間あのサマーウォーズの映像が、
僕のばあちゃん家の映像が浮かんで来ました。
やるしかない!
東京の大学にいて、進路や自分のやりたいことに悩んでいる人を対象に
『非日常』の中で自分のことを考える環境・機会を作りたい!
で、やりました。
今回の企画は僕にとって本当にチャレンジングな企画で、
遊びと学びの割合を2:8くらいにする計画で進めました。
普通のこう行った学生対象のキャリア合宿だったり、スタディーツアーだと、
ワークショップや発表物の準備などでとても遊ぶ要素は多くはありません。
だし、対象としてる大学生のレベル感が高い印象を受けます。
本当にキャリアとか自分は何がしたいのか考えるべき学生は、
そう行ったガチの企画合宿に参加できるくらいレベルの高い学生ではなくて、
そう行った企画に参加したい気持ちはあるんだけど、
意識たかそう...
とか
自分なんか中身ないし...
とか
単純にめんどくさい
とか
そういうのを思って参加できないケースが多いなと感じていました。
だから今回はあえて最大限ゆるく。最大限楽しさを追求したプログラムで、
かつ
『非日常』を活用して、普段よりちょっと真面目に自分と向き合えるような環境を作ることをテーマとして、設計してハードルを低くしました。
そんな中、参加してくださった参加者には感謝しかありません。
壮大な僕の仮説検証に付き合ってくださってありがとうございました笑
結果的にはすごく満足の行くものができたと思います。
終わった後の合宿グループLINEにも参加者の人たちから、
長文の感想をいただけたりと本当にやってよかったなと思いました。
小田原に初めて来た人も今度は自分が小田原で何かしたい!と言ってくれるほど。
確実に関係人口、増えてます。
現代の若い世代は、
こんつめて縛られてやるよりは、
より自由に、そしてゆるくやることを求めている人たちが多いんだなと確認できました。
ワークショップのプログラムの中で、
『あなたのモチベーションや幸福度が上がる時の要素は何か?』
という、問いを投げた時に、
みんな共通して言っていたのは
『自由でいたい』『縛られてくない』『必要とされたい』『褒められたい』
ということでした。
より自由度高く、自分のオリジナルな人生を歩みたい。その上で世の中に貢献して、社会から必要とされたい。
そんな強い思いを感じました。
それらの自分の中に普段、軸として持っている価値観。
日常で考えたって、多分出ません。
今回のように小田原の古民家。そして、あんまり普段接しない人。
そんな非日常の中で考えたからこそ抽出できた要素だと思います。
『非日常』はもはや文化的にも人々の間に根付いていて、
その一つが「リトリート」という考え方です。
英語にすると「retreat」
隠居や避難という意味があります。
「仕事や家庭生活等の日常生活から一旦切り離し、自分と向き合う時間や新しい体験を新しい場所でする事で思考の転換を行い”よりハッピーに人生を再スタート”する」
www.dkbodybalancingjp.com
こう言った意味で使われている言葉です。
気分や考え方の転換。リフレッシュに『非日常』の力を使ったものです。
また、上記は日本というより海外のリトリート的な文化における『非日常』の活用方法ですが、
日本的な『非日常』の活用方法も存在します。
それが『湯治』です。
湯で治すと書いて、湯治(とうじ)です。
戦国時代、
合戦で負傷した武士たちが傷を癒すために、温泉に泊まりに来たり、
何か大病を患った時に、治療のために温泉に使ったり。
それら昔から続くこの風習のことを「湯治」と呼びます。
また、文脈は少し違いますが、
日本の偉大な作家たちも温泉の力を借りて大作を世に生み出して来ました。
暗夜行路で知られる、志賀直哉も、
兵庫県の城崎温泉で『城の崎にて』という名作を生み出しました。
このように、温泉という『非日常』がクリエイティブにも影響を与えていると言えます。
こう考えると、『非日常の力』すごくないですか??
近々、湯治の文化を反映させた企画やりたいなあと思ってます。
そう考えると小田原などの都心近郊で、かつ自然もあり、非日常感を味わえる場所はたくさんあるし、活かさない手はないなと思いました。
また、最初に戻りますが、
小田原での企画で協力してくださった、小田原市市役所のみなさん。
宿を貸していただいた方、参加してくれたみなさん。本当にありがとうございました。
今回だけで終わるつもりはないので、これからも非日常の力を活かした企画・事業ができればいいなと考えております。
今回はこんなところで。
そんな合宿を開いた今日この頃。