Sunablog

東京のベンチャーで働く20代の戯言

群馬で見た、これからの地域の企業が目指すべき姿

こんにちは。


この頃の春の気候が僕にとっては、心地よすぎてやばいです。

生きてるなあって感じです。

今回は立川の公園の芝生の上からお送りします。

 


さて、今回のテーマは『群馬で見た、これからの地域の企業が目指すべき姿』

です。

 

先日、同郷の先輩の紹介で、群馬県のとある企業の人材事業部の方を紹介していただきました。

 

自分が住む八王子から2時間半。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/59/Esite-takasaki.jpg/1200px-Esite-takasaki.jpg

 

着いてから早速、

群馬県の高崎にある会社『株式会社クオリコ』さんの代表の方をはじめ、主要メンバーの方々にお時間をいただいて、ランチをしました。

 

会社の成り立ちから、この会社にどのようにして入ったのか、など会社のストーリーを中心に話を聞かせていただきましたが、

特に印象に残っているのは、社長を含め社員の方々の共通意識として

『自由な時間を自らの力や努力で生み出す』ということを大切にされていました。

 

 

「働き改革」が話題の今の日本社会・会社の中では、もっぱら「残業時間を減らして自由な時間を作ること」を目指して、会社の体制であったり、ビジネスモデル出会ったり、色々な内部改革をしようと努めている企業がたくさん。

 

 

でも、その「改革」を推し進めるのが誰かっていうと、

会社の社長さんであったり、役員であったりの、いわゆる管理職の人たち。

 

改革される側の、社員の人たちは、「される」だけであって、自ら改革をしようとは思わないわけです。

 

 

それによって、なんだか、もう少し会社で仕事をやって終わらせたいのに、NO残業DAYとかなんとか、会社の方針に従わなくちゃならなくて、

結局、家に仕事を持ち帰ってやる

 

みたいな、全く本質を捉えられていない『改革』行なっているところが多いです。

 

 

 

 

しかし、一方、今回、お伺いさせていただいたクオリコさんの社員さんは、全体として、自ら自分の時間を作り出しに行っているなという印象。

 

まあ、もともと、改革なんてする必要もなく、社風や、理念がそうだったのだと思いますが、今の日本の社会情勢も合間って、すごく印象に残りました。

 


クオリコさんは、もともと社長が情報関連の企業に努めていて、そこで培った技術を持って独立。

会社自体の設立年は2006年ですが、そこまではフリーでやっていたそうです。

 

一時は9人社員さんを抱えてやっていたそうですが、

今は4人。

 

企業として、「時間は自分で生み出す」精神が染みついているので、その環境に合わない人は勝手に淘汰されて行ったそうです。

 

勤務時間は驚きの6時間。

その代わりに、仕事の効率をあげたり、自分自身の成長は自分の時間を使って随時やってくれ。

 

そんなスタンス。

 

よくある、上に言われたことをただただこなして、

不満があれば愚痴を言ったり、だらだら残業したり、

そんな雰囲気をこの会社から微塵も感じませんでした。

 

 

こんな会社に、群馬で出会えるとは到底思っていませんでした。

 

 

いきなり何者かもわからない島根出身の東京学生のために、色々お話を聞かせていただきありがとうございました!

 

 

そのほかにも、何社か見させていただき、

最近話題のWeWorkに自社の社員を参加させるために東京へ派遣している会社など、

現代社会の時流を的確に捉えて動いている会社さんがありました。

 

WeWorkとはなんぞという方はこちら↓

www.wework.com

 

 

 こうやって、地域内でも時代をしっかり捉えてその中で会社の舵をきっている社長さんがいるということ。

今後もっとこのような経営者が、ひいては、企業で働く社員さんが増えていけば日本の地域から、日本を再興する道が拓けていくと思います。

 

 

 

いろんな地域を見て思うことですが、
活発で、元気な地域は「仕掛ける」人と「仕掛けを受ける」人のバランスがとてもいいなということが共通点としてある気がします。

 

この地域をよくしたい!

って思っても、その地域に住む人たちが「やろう!」ろ思わない限り、ただのお節介なわけです。

 

 

世に言う『地方創生』という言葉がありますが、

僕はこの言葉が嫌いです。

(カテゴリーにはつけてますが)

 

 

「地方創生」という言葉には、何というか、匂いを感じないんだよね。「自分たちの地域で何をするか」では無く「自分たちの地域でどう生きるか」が大事なんだと思う。そういう個々人の小さな物語の集積が、その地域の魅力や活性化に繋がっていくんじゃないかなあ。なんて。

この文章は、今世を席巻しているクラウドファウンディングの会社「Campfire」代表取締役家入一真さんが書いたものです。

 

 

「自分たちの地域で何をするか 」ではなく、「自分たちの地域でどう生きるか」

 

地方創生と言う言葉の意味を紐解くと、

「地方」を「創生」する

創生とは『初めて作ること・生み出すこと』

dictionary.goo.ne.jp

つまりはその地域に無かったものを、「生み出す」こと

 

たしかに、何か新しい魅力を作り出すことは重要かもしれませんが、

それって本質的なの?

 

ただ、人口流出を止めなければ!と、新しいものを、

東京にあってこの地域に無いものを、と

なんか、それってただ、東京の劣化版を次々と生み出しているに過ぎないんじゃ無いかと思います。

 

 

 

島根県海士町のスローガン通り『ないものはない』

 

 

東京と勝負しようなんて、思わなくてもいいのです。その地域だけの本質的な特性を見出して、そこを誇りとして地域住民が生きていくことが、地域を再興すること・残すことに必要なのではないでしょうか

 

 

 

 

その点で、群馬の話に戻すと、

今回、案内してくださった方々と話している時に前橋の駅前開発の話になりました。

 

なんと最近、駅の中に大型パチンコ店を入れたのだとか

 

これは完全なる予想で、妄想ですが

 

前橋から若者がいなくなっている

若者が地域での暮らしを選ばない理由に「娯楽が少ない」が上位ランクイン

もっと「娯楽」を取り入れなければ!

パチンコ店を誘致

 

 

みたいな感じかもしれません。

(違ったらすみません)

 

 

こういう解決策を施している自治体が多すぎるのが、

今の日本の『地方創生』の実態。  かもしれません。

 

 

 

 

これを今回のお題である、「地域の企業」という観点で

若年人口の流出という問題の観点で考えてみれば

企業も同様で、「表面上」だけの解決策だけでは、絶対無理。

 

 

自分たちがどのフィールドで企業を、見せるのか。魅せるのか。

 

僕が多くの東京在住の地方出身の学生に聞いたところ、

ほとんどの学生は「自分の地元には働き口がない」と言います。

 

でも実態はどうかというと、

めちゃくちゃあります。

www.keieiken.co.jp

 

そんな中で諦めて、外国人の採用に動き出している地域が増加しています。

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ、なんで若者は口々に「働き口がない」というのか。

 

この若者の「働き口がない」という言葉を、もっと本質的に意訳すると

 

「働きたいと思える働き口がない。」ということです。

 

つまりはもっと、地域の企業は「魅せること」が必要ということ。

 

 

 

このブログ内でも散々言ってきていることではありますが

(僕も書きながらデジャブ感がすごい笑)、

逆をいえば、本質的にはやっぱり地域の人材不足の原因はここにあると言えるのかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

もっと

地域の企業が、今の若者がキャリアに対してどんなことを願っているのか

 

もっと

首都圏や地域以外のところに住んでいる若者が、

地域の企業の魅力とはどこにあるのか

 

 

お互いが、このテーマを問う必要があると思います。

 

 

 

この問題は根が深く、簡単に解決できることではありません。

むしろ、無理に解決しようとしないほうがいいのかもしれません。

 

でも、これからのキャリアを描く学生にとっては

その世界を見ることは絶対にプラスであるということは、明確です

 

 

今回訪問させていただいた株式会社クオリコさんの、新規事業のキャリコが

6月、東京でイベントを開催します。

f:id:sunapong:20180601192030j:plain

 

FIND NEW群馬と題して、群馬県で活躍する企業の社長を招いて、まじかで話を聞けます。群馬の、地域のリアルを見に行きましょう。

申し込みはこちらから!↓

www.carico.jp

 

 

 

 

 

僕ももっとこういう地域でチャレンジをして、キャリアをつむ生き方もあるのだということを学生に知らせるためにもっと精進します。

もっといろんな地域を見に行きます。

 

もっと若者の選択肢を広げます。

 

 

 

 

そんな地域を訪れた今日この頃。