地方創生ってなんだ?アプデ2
こんにちは。
ついに新学期、新生活始まりましたね〜
大学生の僕としてはこの時期の履修登録がめんどくさくて仕方がない今日この頃です、、、
さて、今回のテーマはまたも「地方創生」について。
この前の「地方創生」ついての記事が好評だった & 僕の地方創生についての考え方がアップデートされたのでここに記させて頂こうかと思います。
前回の記事はこちら
この前の記事では、地方創生を進めるに当たって、なぜ今の日本に地方創生というアプローチが必要なのかを画一的にぼんやりと綴った感じでしたが、
今回は、「若者の地元へのUターン就職」という絞ったテーマで、自分が最近学んだことを交えて書かせて頂こうと思っています。何卒
日本の経済を立て直すには、地方が必要で、「地方が死ねば日本も死ぬ」
この文は、誰か経済界の有名な人が発言した言葉でもなんでもなく、僕が最近色々調べていく中で思うことです。
地方を死なせないためには、やはりクリエイティブな若者が必要であって、新しい何かを作り出せる文化が必要です。
そのためには、人がいないと話になりません。
若者にUターンしてもらうためには〜ハード面〜
島根県に絞ってお話をしますが(他県出身の方は一つの例として参考にしてください)、しまね定住財団という団体がホームページで後悔している記事にこんなことが記されていました。
島根県は大学進学者のうち8割を超える者(85.6%)が県外の大学に進学し、そのうち約7割(68.5%)がそのまま県外で就職し島根には戻ってこないという推計結果が示された。県外進学者の割合は全国3位、県内に戻ってこない者の割合は全国4位という極めて厳しい状況である。実際、財団が島根県出身の学生が在籍する大学に対して行った独自の調査でも、県出身の新卒者のうち県内に就職決定した学生は約3割という結果が出ている。特に、島根県から三大都市圏である関東・中部・近畿の大学に進学した者の回帰率は平均で2割に満たない。島根県内の二つの大学に在籍する県出身学生でさえ県内就職は5割強にとどまる状況だ。ここの部分が若者流出という形で島根県の社会減の最大因子となっている。
若年層の人口流出の問題は、地方創生を考えている地域では常に抱えている問題です。
特に僕の故郷の島根県は、大学の数がめちゃくちゃ少ないんです。
文部省の27年度の調査によると、島根県は佐賀県と並んで大学数ランキングでワーストです。
第1位 島根県……2(国立:1、公立:1、私立:0)
同1位 佐賀県……2(国立:1、公立:0、私立:1)
第3位 和歌山県……3(国立:1、公立:1、私立:1)
1位、東京の137校と比較するととんでもない差です。
大学進学者が、高校卒業を期に県外に出ていくという流れはもはや必然的な事象です。
でも、この流れは本質的な問題では無いと僕は思います。
逆に一度、県外に出ていくのは良いことだと思うし、むしろ必要なことだと思います。
しまね定住財団のホームページにも同じようなことが書かれていて、大いに共感しました。
若者にとって、大学時代に県外の空気に触れ、多くの人と交わり、地域内では得られない学びや経験の機会を得て、視野を広げることは、その後の人生を豊かなものにするに違いない。そうした意義を踏まえれば、県外進学の多さを直ちにマイナスに捉える必要はなく、むしろ、このことを是として、地域外に学びの機会を求め、「進学」という入口で流出した「これまでの地域には不足している能力・知見・発想を獲得した有為な人材」を、いかにして地域に戻し大いに活躍してもらうか、という視点を持つべきだろう。
で、県外に出て外の空気に触れて、視野を広げてからが問題なのです。
若者がいろんなものを見て、経験して、それでも島根県を生活の地として選んでもらえるような状況を作り出せていなければ、島根県に若者を増やす観点で言えば失敗なわけです。
僕自身、東京で地方出身の方に色々とお話を伺う機会があるのですが、こんな声が聞こえてきます。
・地元にどんな企業があるのかわからない
・地元には仕事が少ないイメージがある
・地元に帰って就職するとしたら、銀行か公務員しか思い浮かばない
・東京の方がたくさん仕事がある
・地元には刺激が少なくてつまらなそう
今、地元志向の学生が増えていっていると聞きます。
すごく喜ばしいことですが、上記のような意見が多く挙がっているうちは、「地元で仕事がしたい」という就活生の思いと「若者に地元に戻ってきてほしい」という地方の思いとのミスマッチングが起こるのは仕方の無いことかもしれません。
地方でも光っている、面白そうな企業はたくさんあります。
就活生の企業情報の仕入先としては、ネットでのリクナビなどの求人サイトが主です。
そういった求人サイトに載せるには高額な投資が必要で、そういったコスト面をクリアでるような企業が少ないのも事実です。
せっかく、先進的な面白い事業を興している企業があってもその存在が就活生または、転職希望者に届いていないのかなと。
仮説ではありますが、そう思います。
実際に地元への転職を希望されていた方も、地元企業の情報収集苦労していました。
その方は、結果的に友人の紹介で自分の転職先を見つけることができたそうですが、そういった人脈や、情報がない人は地元を諦めて、情報が腐る程ある東京に目を向けて東京に吸収されてしまうわけです。
この流れが、戻ってくる若者が少ない要因なんじゃないでしょうか。
若者にUターンをしてもらうには〜ソフト面〜
そしてもう一つ、長期的な目線で地元に戻ってくる若者を増やそうとする動きも見られます。
この前、都内のイベントに行った際、島根県津和野町の役場の方のお話を聞く機会がありました。
津和野町は最近、島根県の中でもいろんな面白い取り組みが続々と興っていて、とても先進的な町です。
その取り組みの中の一つに、「子供の頃の記憶」を育むプロジェクトが存在します。
どういうことか。その役場の方がこう言っていました。
「一回、地元を出て都会に行くのは大いに結構。でもそのあとに帰って来てくれるような理由を作らないとね。
その理由が『子供の頃の記憶』。自分たちが子供の頃から自然と触れ合って、田んぼのあぜ道なんかで虫取りをしたり、川で魚を釣ったり、そういう経験が大事なんだよ。Uターンしてくれる人は、その記憶が心の何処かにあって、それが地元に帰りたい、地元で頑張りたいっていう気持ちを突き動かすんだよ。」
そう。前半に記述したような、地元企業の情報などのどちらかと言えば、ハードの部分も大切ですが、そもそも「地元に帰ろう」と思うような気持ちが芽生えなければ始まらないのです。
人の気持ちを育むソフト面も決して軽視してはいけません。
むしろこっちの方が重要かも。
このプロジェクトでは、津和野町の高校などの学校で、生徒にふるさとの自然に触れさせ、「子供の頃の記憶」を育んでもらうような授業を高校の中のカリキュラムに取り入れているようです。
思えば、僕が地元である島根県に思い入れがあるのは、子供の頃の思い出があってのものだと思います。
小学校の頃、休みになるとおばあちゃん、おじいちゃんの家によく遊びに行っていました。
夏休みは、斐伊川という大きな川の土手で秘密基地を作って遊んだり、冬休みには、たくさん積もった雪の雪かきを手伝いながら、かまくらを作って見たり。
四季折々の思い出が僕の記憶の中にしっかりと、鮮明に残っています。
それが、僕の島根への想いを育んでいるのかもしれません。
まとめ
「若者の地元へのUターン就職」への有効なアプローチの素材は散在しているので、それをどうやって組み合わせ、持続的な影響を与えるような施策を紡ぎ出すのか。
ここが難しくもあり、面白いところです。
少しでもこういった話題に、若者が関心を持ってくれる世の中になることが、日本経済好転、延いては「地方創生」の一歩かなと思います。
またこの分野の情報、学びが僕の中でアップデートされたらブログに書かせてもらおうと思います。
拙い文でしたが読んでくださった方ありがとうございました。
そんなことを思う今日この頃。